jp_AWS_Introduction
【内容についての注意点】
・本資料では2026年1月時点のサービス内容および価格についてご説明しています。
・最新の情報はAWS公式ウェブサイトにてご確認ください。
・資料内の価格と公式ウェブサイトに相違があった場合、公式サイトを優先とさせていただきます。
https://aws.amazon.com
「クラウドって最近よく聞くけれど、結局なに?」
「AWSを導入すると、私たちの業務やシステムはどう変わるの?」
この資料では、ITにあまり詳しくない方に向けて、クラウドの基本から、世界シェアNo.1の「AWS」、そして実際の「運用の現場」で何が行われているのかをわかりやすく解説します。
対象者
- ▶IT・クラウドの知識がほとんどない方
- ▶AWSがどんなサービスか基本を押さえたい方
- ▶「運用」の現場で何が行われているか知りたい方
アジェンダ
1. 「Cloud(クラウド)」の世界へようこそ
2. クラウドの王様「AWS」とは?
3. AWSを使って何ができるの?【サービス例】
4. AWSを使用するメリット
5. AWSを利用したシステム開発の事例
6. 「AWSの運用」って何をするの?
7. まとめ
1. 「Cloud(クラウド)」の世界へようこそ
クラウドってなに?
一言でいうと、クラウドとは「インターネットの向こう側にある、他社の高性能なコンピューター(サーバー)を、必要な分だけレンタルして使う仕組み」のことです。
昔は、会社でシステムを作ろうとすると、自分たちで高価な機械を買い、社内の専用の部屋(サーバー室)に設置して、配線をつなぐ必要がありました。これを「オンプレミス」と呼びます。
しかし、クラウドの登場によって、私たちはパソコンとインターネットさえあれば、世界中の巨大なデータセンターにあるコンピューターを、ボタン一つで借りられるようになりました。
クラウドの3大メリット
- ▶初期費用が安い(使った分だけ支払う): 家を建てる(オンプレミス)のではなく、賃貸マンションを借りる(クラウド)イメージです。初期投資を抑え、いつでも解約・変更ができます。
- ▶スピードが速い: 数ヶ月かかっていたサーバーの準備が、わずか数分で完了します。
- ▶管理が楽: 機械の故障対応や、エアコンによる温度管理などは、すべてクラウド会社が代わりにやってくれます。
2. クラウドの王様「AWS(Amazon Web Services)」とは?
世の中にはたくさんのクラウドサービスがありますが、その中で最も有名で、世界中で使われているのがAWS(エー・ダブリュー・エス)です。あの通販大手のAmazonが運営しています。
AWSは、Amazonが自社の運営のために構築したインフラをベースとして、2006年から他社への提供が始まりました。仮想サーバーの作成やシステム開発環境の構築、各種コンテンツの配信からビッグデータ分析まで、幅広い機能の中から目的に応じたものを選択し、必要な機能だけを利用することができます。サービスの種類は、細分化すると700を超えるといわれています。
なぜAWSが選ばれるのか?
- ▶圧倒的な実績と信頼性: 世界中の政府機関、大企業、スタートアップが利用しており、セキュリティの高さは折り紙付きです。
- ▶サービスの豊富さ: 単にコンピューターを借りるだけでなく、データを保存する、AI(人工知能)を使う、データを分析するなど、200種類以上の機能がパーツのように用意されています。
AWSの代表的な機能(パーツ)の例
私たちがAWSを運用する際、よく目にする基本的なサービスです。
| サービス名 | わかりやすいたとえ | できること |
|---|---|---|
| EC2(イーシーツー) | クラウド上の「コンピューター」 | 仮想サーバーを自由に構築・運用できる |
| S3(エススリー) | クラウドの「物置・倉庫」 | 写真やファイル、バックアップデータを安全に保管できる |
| RDS(アールディーエス) | 高機能な「本棚(データベース)」 | 社員情報や売上データなどを整理して保管できる |
3. AWSを使って何ができるの?【サービス例】
「AWS」とは複数のサービスの総称であり、提供している機能は多岐にわたります。代表的なサービスとその活用例をご紹介します。
データベースとしての活用(Amazon RDS)
- ▶「Amazon RDS(Amazon Relational Database Service)」では、リレーショナルデータベースをクラウド上にセットアップして運用したり、規模の拡大を行ったりすることができます。データベースの運用・管理にかかる手間を削減できるのがメリットです。
- ▶オンプレミス環境では緊急事態や突発的なアクセス集中への対応に多くの時間や手間を要しますが、Amazon RDSなら予備サーバーなどはすでに用意されているため、設定を有効にするだけで即座に対策が可能です。
WebサービスやWebサイトの構築・運用(Amazon EC2、Amazon Lightsail)
- ▶Amazon EC2: 仮想サーバーを構築・運用できるサービスです。状況に応じてスペックを変更でき、OS・メモリ・ハードディスク容量などを簡単に設定できます。シンプルな操作で、早ければわずか数分で仮想サーバーの構築が完了します。
- ▶Amazon Lightsail: 設定やほかのサービスとの組み合わせが柔軟なAmazon EC2に対し、必要な機能がわかりやすくパッケージングされたサービスです。事前に設定されたアプリケーションを使って、数クリックでWebサイトやWebアプリを作成することが可能です。
データ保存・コンテンツ配信(Amazon S3)
- ▶「Amazon S3(Amazon Simple Storage Service)」は、データの保存や加工、コンテンツの配信を行うことができるオンラインストレージサービスです。バックアップやアーカイブに利用できるほか、クラウドネイティブアプリケーションやモバイルアプリケーションなど、データの種類や容量を問わず保存しておくことが可能です。管理機能も使いやすく、ビッグデータの分析にも活用できます。
IoTソリューションの構築(FreeRTOS)
- ▶「FreeRTOS」は、マイクロコントローラーのようなリソースに制約のあるデバイス向けのリアルタイムOSとして、無料で提供されているソフトウェアです。信頼性と使いやすさに重きを置いて構築されており、クラウドまたはローカルで幅広いデバイスに接続できます。安全性の高さや低電力で実行可能な点、市場投入までの時間を短縮できるシステムも魅力です。
AI機能によるレコメンデーション(Amazon Personalize)
- ▶「Amazon Personalize」は、機械学習によるレコメンデーションを行うためのサービスです。初心者でもパーソナライゼーション機能を構築できるため、データの処理や統計、機械学習について手間をかけて学ぶ必要がなくなります。的確なターゲティングやプロモーション強化にも活用できます。
統合された環境での開発(AWS Cloud9)
- ▶「AWS Cloud9」は、コードの記述・実行・デバッグなどをブラウザ上で行えるサービスです。一般的なプログラミング言語を扱うために必要なツールがパッケージ化されており、クラウドベースで素早く快適な統合開発環境を構築することができます。開発環境の共有機能やチャット機能も実装されており、チームでの開発もスムーズに行えます。
スムーズな開発の支援(AWS CodeStar、Amazon CodeCatalyst)
- ▶「AWS CodeStar」は、AWSで提供されているサービスを組み合わせて開発を行う際に、開発環境のテンプレートを作成できるサービスです。一つのダッシュボードからすべての管理・実行を行うことが可能になります。
- ▶AWS CodeStarは2024年7月にサポートが終了しましたが、「Amazon CodeCatalyst」といった類似サービスは引き続き利用可能です。
4. AWSを使用するメリット
商機を逃さないスケーラビリティ
- ▶AWSではオートスケールの設定を行うことが可能で、新たなサービスの申し込みやリソースの増強にも数分で対応できます。柔軟かつタイムリーな調整が行えるので、予測や計画にかけていた手間と費用が削減され、商機を逃しにくくなります。
高いセキュリティと信頼性
- ▶AWSは、厳格なコンプライアンス要件にも対応し、長年にわたってトラブルなく運営を続けることで、高い信頼性を獲得してきました。また、第三者機関による検証も行い、セキュリティ対策を徹底しています。信頼できるパブリッククラウドサービスを利用することで、自社で独自のセキュリティ対策を講じる必要もなくなります。
コストを抑えられる
- ▶AWSの利用料は従量課金制となっているため、維持費も必要最低限で済みます。新しいプロジェクトや実験的な取り組みをスタートする際も、コストを抑えることができます。スケールアップ・スケールダウンもスムーズです。
- ▶継続的に利用料が値下げされているため、コストを最適化するための交渉をする必要もありません。
管理者の負担を軽減できる
- ▶AWSはマネージド型サービスであり、ITインフラの管理・運用、機器やソフトウェアの導入もAWS側で担っています。メンテナンスやソフトウェアのアップデートを利用者側で行う必要がなく、管理者の負担を大幅に削減できます。
安定したパフォーマンス
- ▶日々最新のソフトウェア・ハードウェアへアップグレードされているため、パフォーマンスが高水準で安定しています。オンプレミスからAWSに切り替えたことでパフォーマンスが向上し、業務効率が上がるケースも少なくありません。多様なサービスを複数組み合わせて使用することも可能なため、AWSのみで完結できる業務の幅が広いです。
5. AWSを利用したシステム開発の事例
パブリッククラウドの需要が高まるなかで、多種多様なサービスを安定して提供できるAWSは、あらゆる開発の場で利用されています。
デジタルコンテンツの一括管理
- ▶AWSを使用したクラウド環境を構築することで、コンテンツの配信予定などを一括管理できる仕組みを作り、戦略的な配信計画を立てることが可能になります。アクセス状況の蓄積や分析、分析結果を生かした新機能の構築にも活用できます。
将来を見据えたクラウド移行
- ▶自社サーバーの老朽化やOSのサポート切れによりインフラ移行が必要になるケースでは、AWSが移行先として選ばれ、新たなシステムを構築するための期間や費用を削減できた事例があります。急激なアクセス増加にも対応できる柔軟性が評価されています。
世界中で配信するアプリケーション
- ▶世界的に展開するアプリケーションでは、AWSによるクラウド化により、アクセスの集中に柔軟に対応しながらコストの最適化を図れる仕組みが実現しています。「世界中のアクセスに対応できる環境をコストを考慮しながら限られた期間で構築する」という課題にも対応できます。
スマート家電のインターネット接続
- ▶スマート家電(IoT家電)では、レスポンス速度やセキュリティ面の信頼性を保ちながら、アクセス集中にも耐え得るインフラが必要です。AWSはこうした開発事例にも取り入れられ、アクセスのピーク時でも問題なく運用することができています。
大量アクセスを想定したポイントプログラム
- ▶大型商業施設のポイントサービスやデジタル端末を使用したポイント付与システムでも、AWSを活用して管理システムを開発している事例があります。ピーク時の大量アクセスや長期間の継続的な運用を想定した柔軟な運用が実現できます。
6. 「AWSの運用」って何をするの?
システムは「作って終わり」ではありません。むしろ、作った後に「安全に、止めずに、安く使い続けること」が最も重要です。これが「運用」の仕事です。
AWSの運用では、主に以下のような業務を行います。
① 状態を見守る「監視(モニタリング)」
- ▶システムが正常に動いているか、24時間365日チェックします。
- ▶「ホームページへのアクセスが急増して、サーバーが重くなっていないか?」「エラーが発生して、ユーザーが困っていないか?」といった状態を自動で監視し、異常があれば担当者のスマートフォンなどにアラート(警告)が飛ぶように設定します。
② 万が一に備える「バックアップと復旧」
- ▶データは会社の財産です。操作ミスでデータを消してしまったり、災害が起きたりしても、すぐに元の状態に戻せるよう、定期的にデータのコピー(バックアップ)をとる設定をします。
- ▶AWSなら、ボタン一つで毎日自動的にバックアップをとることが可能です。
③ 泥棒を入れない「セキュリティ対策」
- ▶アクセス制限: 関係者以外はシステムにアクセスできないように鍵をかけます。
- ▶不審な通信のブロック: インターネット上の悪意ある通信を遮断します。
- ▶定期的なアップデート: AWSのシステムを最新の安全な状態に保ちます。これらを行い、会社の情報漏洩を防ぎます。
④ お金のムダをなくす「コスト最適化」
- ▶クラウドは「使った分だけお金がかかる」仕組みです。そのため、工夫次第でITコストを大幅に削減できます。
- ▶夜間の自動停止: 誰も使っていない夜間は、サーバーの電源をオフにします。
- ▶データの移動: 使っていない古いデータを、料金の安い保管場所に移動します。
7. まとめ
- ▶クラウドとは、インターネット越しに他社のコンピューターを「必要な分だけレンタル」できる仕組み。初期費用ゼロ・数分で利用開始できる
- ▶AWSは世界No.1のクラウドサービス。EC2(サーバー)・S3(ストレージ)・RDS(データベース)など700種類以上の機能が揃っている
- ▶AWSの主なメリットはスケーラビリティ・高セキュリティ・低コスト・管理負担軽減・安定パフォーマンスの5つ
- ▶デジタルコンテンツ管理・クラウド移行・グローバルアプリ・IoT家電・ポイントシステムなど、あらゆる業界でAWSが活用されている
- ▶AWSの運用とは、作ったシステムを「安全・安定・低コスト」で使い続けるための管理業務。監視・バックアップ・セキュリティ・コスト最適化が4本柱
- ▶これからの時代、営業・企画・総務などあらゆる職種で「クラウドを使って何ができるか」を知ることが、業務効率化や新しいビジネスのヒントになる
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